BIRD美術館がある四季文化館みの〜れ。毎年3回のBIRD展を開催しています。今年2回目のリーフが完成。実は小美玉市にある美野里中学校の外部指導者として美術部の部活動の支援をすることになりました。それに伴って、なんと嬉しいことに9月のBIRD展とコラボする部活動を実施することになりました。さっそく、先週行って参りました。BIRDのコンセプトや活動をお伝えするとともに、美術部として子どもたちに何を伝えたいの?と問いかけるワークショップをしてきました。約60名の若い仲間たちとどんなコラボになるのか、めちゃ楽しみです。
●ちょっと長くなりますが、こんなお話を中学校のみんなに話しました。
美野里中学校美術部のみなさん こんにちは ばーどおおたけです。今までも、BIRD-KISSワークショップへの参加、ご協力ありがとうございました。そして9月のBIRD展ともコラボしていただけるとのこと、とても嬉しいです。いろいろと話し合いながら楽しく活動していきたいと思ってます。よろしくお願いします。
●まず、僕のBIRD-KISS活動について少しお話しします。
ご存知のようにBIRD-KISSでは「ぬり絵」という手法を用いて「未来の子どもたち」を応援する活動をしています。みなさんは、この「未来の子ども」というキーワードを聞いてどんなイメージを持ちますか?
僕にとって「未来の子どもたち」とは、地球上の全ての人たちをいいます。今の赤ちゃん。ちょい前まで赤ちゃん。12~3年前まで赤ちゃんだった人。みなさんですよね。そして、半世紀前に赤ちゃんだった僕も含めて「未来の子ども」です。誰もが赤ちゃんを経験してきた私たちが、これから生まれてくる赤ちゃんに残してあげられることはなんだろうか?
BIRD-KISSでは「平和な地球」を残すことだと思って活動しています。
・「平和な地球」を残す…戦争をなくす、差別をなくす、
いじめをなくすこと。
・「平和な地球」を残す…環境破壊をなくす、公害をなくす、
ゴミをなくすこと。そんなことを考えてます。
えっ?「たかがぬり絵」でそんなことできるんだろうって思いますよね。
ただ「ぬり絵」しているだけで何が学べるの」って。
でも、子どもの自由なぬり絵には、「こんなことを覚えた。こんなことができるようになった」という具体的な結果は見えにくいけれど、かけがえのない自由な精神がやどっていると思っています。
そんな自由な精神を伸ばしてあげたい。赤ちゃんだった人にも思い出してもらいたい。子どもは生まれたときからアーチストですから。「たかがぬり絵」も「されどぬり絵。平和な地球を残す、取り戻すための魔法の「ぬり絵」だと思って活動しています。
●みなさんはなんで美術部に入ったのですか?
絵が好きって人はもちろん、友だちを作りたかった人、なんとなくクラスだけでなく居場所がほしかった人、スポーツが苦手な人(僕がそうでした笑)
で、入ってどうですか? 友だち増えましたか? 笑顔になりましたか? ホッとしましたか?
たとえ絵が上手くなくても、絵を描いてるだけで楽しいですよね。絵ってすごい力があると僕は信じています。
さて、そんなハッピーなみなさんに考えてほしいのは、まず子どもたちに「なに」を伝えるワークショップにしたいかということです。
「笑顔って大切」でもいいですよ。みなさんが美術部で得たものをお裾分けするという気持ちで考えてみませんか?
そして、次に、その「なに」を、「どんな」企画で伝えるといいのかを考えましょう。
前回は、「花」をモチーフにして、きり絵やちぎり絵を子どもたちと一緒につくるという企画で参加していただきましたね。
「ちぎり絵を貼るって楽しいよね」「いろんな色があってきれtだね」「花でいっぱいにしたい」という思いがあったと思います。
仮に「笑顔って大切」ということを伝えたいとしたら「花びらの中心にスマイル」のイラストを入れてたら、花と笑顔の花束に。笑顔がいっぱいのお花畑ができあがり。そんなメッセージが子どもたちに伝われば素敵ですよねー。
9月のワークショップは、みの~れの風のホールいっぱいに「巨大BIRDぬり絵シート」を敷き詰めて「ぴーすばーどランド」「地球BIRDランド」など、自由にぬり絵をたのしむ企画を考えてます。みなさんにも、そのスペースをつかってもらいたいと思っています。
今日は、そのBIRDスペースで「なに」(ここ大事!)を「どんな」企画で伝えるのかを考えてみたいと思います。
では、ワークショップへ。